1999年4月21日より、リクルート社運営のホームページ「ISIZE」内の「ユーザーコラム」にて公開していたものです。
 実際のコラムは、1日1コラムで15日間かけて読んでいただく形式でした。今回、ここで公開するのはその文章の内、ユーザーコラム用に特に記載した文章を削除したものです。画像データも著作権上の事情で削除しています。

ISIZE掲載「都市型テーマパークを切る見る遊ぶ」(1999年)

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「前文」
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 ここ数年の間、都市型テーマパークが脚光を浴びている。その主導権を握っているのはナムコやセガ、SNKなど のゲームメーカーだ。彼らは、ゲーム機器に使用されている技術をフルに活用して「広大な敷地がなければテーマパークは作れない」との常識を覆してしまった のだ。 このコラムでは、「都市型テーマパーク」にスポットを当て、それぞれのスタンス、技術、そしておもしろさを評価していくことにする。

 

 
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「序章・都市型テーマパークの過去」
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 都市型テーマパークは、テーマパークとゲームセンターなどのアミューズメントセンターの狭間に位置しているものを指し示すが、最近のレジャー施設の多様化に伴い、その基準はあいまいになっている。このコラムでもその曖昧な部分は残しているため、一部厳密な「都市型テーマパーク」ではないものも混ざっている可能性があることをお断りしておく。
 それでは、まず最初に都市型テーマパークの歴史をひもといてみよう。明確に「都市型テーマパーク」とうたった 施設の発祥といえるのは、ゲームメーカーとして有名な「ナムコ」が東京都世田谷区の二子玉川園に1992年2月29日にオープンした「ナムコ・ワンダー エッグ」である。ここは、かつて遊園地があった場所であり、東急の主導のもと再開発が行われる予定の地域であった。つまり、再開発が開始するまでの暫定用地の有効利用として「ナムコ・ワンダーエッグ」がオープンしたのである。
 その後、やはりゲームメーカーの「セガ」が1994年7月20日、神奈川県横浜市の山下公園付近に「横浜ジョ イポリス」を開設した。ここは、横浜の観光エリアからは離れた場所にあり、やはり遊休地となっていた立地といえる。このころから、「都市型テーマパーク」 はどちらかといえば、ゲームメーカーが自社のゲーム機器開発のノウハウを利用して作るパークという意味合いが強くなった。「都市型」という条件からは若干外れるが、茨城県つくば市に95年12月23日にオープンした「ネオジオワールドつくば」を開設したSNKもゲームメーカーである。
 現在の都市型テーマパークを支えているともいえる、この3社のゲームメーカーは、その後もいくつかの地域に別 のパークをオープンさせている。ただし、その新規設置に対する考え方の違いから、新規出店のペースや運営方法などが大きく異なる。次回からはそれぞれの メーカーごとに、現在のパークの状況を見どころを交えながら見ていきたい。
 
 

 

 
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「第1章 ナムコ」
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 ナムコが当時50カ月限定としてオープンした「ワンダーエッグ」は、1度の規模拡張と、地域の再開発計画延期 に伴う2回の営業期間延長を実施、「ワンダーエッグ&たまご帝国」、「ワンダーエッグ2」と、その度にコンセプト・名称を入れ替え、99年4月には「ワン ダーエッグ3」としてリニューアルオープンした。また、96年7月には第2のテーマパークとして東京・池袋に「ナンジャタウン」をオープンした。ナムコの パークは、それぞれのオリジナルテーマを元にアトラクションを造るため、ワンダーエッグとナンジャタウンでは同じアトラクションは存在しない。客の側から 見れば双方はテーマも雰囲気もアトラクションも全く別のパークとなる。このような形態を採用しているため、ナムコは都市型テーマパークの第一人者でありな がら、まだ日本で2つしかパークを開設していない。
 初めてパークを創るにあたっては、かなりの苦労もあったようで、特に「風営法」と「消防法」には苦心したと聞 く。ナムコはゲームメーカーであり、アトラクションもゲーム性が高いものであったため、まだ都市型テーマパークというジャンルが存在しない時代では、ゲー ムセンターとの明確な住み分けが必要であった。もし、パークが風営法対象施設として管理されてしまうと、例えばゲームセンターのように16歳未満は18時 以降、18歳未満は20時以降の入園が禁止されてしまう。そして、遊園地として認可されるためには、いくつかの条件(「自走式」のライドによるアトラク ションや、回転木馬がなければならないなど)をクリアしなければならなかったそうだ。
 消防法では、施設内の非常灯常時点灯が義務づけられ、それがファンタジーの世界の中では違和感を感じさせてし まう要因ともなる。こちらは、劇場や映画館などの施設に特例として認められている「非常時のみ点灯」で対応できるように半ば裏技的手法(例えば、「シア ター」として認められるように、アトラクション内各所に映像上映機器を配置するなど)を採用、なんとかクリアした。
 現在では都市型テーマパークというジャンルが認知されるようになったが、それは当時のナムコの担当者の苦労の結果と言っても過言ではない。
 
 

 

 
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「第1章-A ナムコ・ワンダーエッグ」
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 3社の開設するパークの中で最も古く、また唯一の屋外型パークである。先に述べた通り、東急再開発計画に伴う 遊休地の暫定利用として期間限定でオープンしたが、再開発計画の遅れから予定期間を過ぎた現在でも営業を続けている。都市型テーマパーク開設のきっかけと なったのは、90年に大阪で開催された「国際花と緑の博覧会(花博)」において、ナムコがアトラクション「ギャラクシアン3」を出展したことから始まる。 このアトラクションを東急が当時計画していたミニパークの目玉としてナムコにもちかけたが、ナムコはアトラクション1つだけではなく、パークそのものの運 営を行いたいと逆に提案、これにより、やはり花博に出展していた「ドルアーガの塔」と、花博よりもグレードアップした「ギャラクシアン3」を柱としたパー クが誕生することになった。

 ワンダーエッグは、遊びの女神エルズとその従神ピラリス(アレア・ミミクリ・イリンクス・アゴン)が降臨した 「ラペロ村」での伝説をテーマとしている。また、後に規模拡張でオープンした「たまご帝国」は「遊びの錬金国家」をテーマとするなど、「遊び心」を中心と した設定となっている。アトラクションも従来のテーマパークの「見るだけ・聞くだけ」の受動態のアトラクションではなく、ゲーム技術を応用した「参加する」能動的なアトラクションが中心の構成となっている。

 もともとが期間限定のパークだけに、実験的な要素が多数ある。たとえば、現在では当たり前の技術になっ ている、無線によるデータ通信技術もシューティングライドアトラクション「ドルアーガの塔」やカートによる鬼ごっこ「フューチャーコロシアム」などに応用 している。しかし、施設の雰囲気がファンタジックであるため、それらの最先端技術が使われていることに気が付く客は少ない。ナンジャタウンでもそうだが、 ナムコのパークは最新技術を感じさせないように造られていることが特徴だ。

おすすめ
●ドルアーガの塔
 ナムコの名作ゲームをモチーフにした、ダークライドアトラクション。ライドに付属の魔法の剣で塔内の敵を倒し ながら進む。最終地点に現れるドルアーガを倒すことが目的だが、初心者はその前のドラゴンを倒せない。ドラゴンやドルアーガに負けるとライドが急転回し、 出口に強制送還されるため、その悔しさで何度も挑戦する人が多い。また、上級者向けには隠しアイテムによるスコアアタックもある

 

 
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「第1章-B ナムコ・ナンジャタウン」
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 ナムコが作った2番目の都市型テーマパークで、東京・池袋のサンシャインシティにある。もともとこの場所にあった三越が撤退、その跡地を改築して造られている。テーマは「思い出とトキメキ」。パーク内は6つ(オープン当時は5つ)の街区に分割されているが、その1つ「ナンジャコア」はエントランスとそれぞれの街区を結ぶコアとなっている。
 ナンジャコアは劇場の雰囲気で造られており、ここから来園客は、各エリアの「映画や劇場で見たような景色の 街」に繰り出していく。それぞれのエリアは、昭和30年代の古き良き時代の日本とその当時の憧れの街であったアメリカ、ヨーロッパ、そして当時の誰もが体 験した「肝試し」の街となっている。施設面積はお世辞にも広いとは言えないが、入り組んだ通路や、トリックアート的手法で狭さを感じさせない。

 アトラクションも従来のタイプとは異なる、「回遊型」が多い。スタート地点とゴール地点にのみ施 設を必要とし、実際のアトラクションは街区内全域で行われる。街区内各所にチェックポイントがあり、スタートで貸し出されたアイテムまたは登録した磁気チ ケットを用いることで進行する。この方式により、敷地面積の割には多数のアトラクションが設置できるようになっている。ただし、アトラクション利用者と通 行人が交錯するため、混雑時には身動きもとれない状態に陥ることもある。一般通行客と、アトラクション利用客がスムーズに流れる導線確保が必須だが、現在 でも一部人の流れが混乱してしまう場所が残っている。
 ナンジャタウンは、ゲーム会社系パークの中では特にリピータ率が高いことが特徴だ。これには、スタンプラリーアトラクション「(スーパー)ナンジャビザ」を終了すると1年間入園・パスポート料金が半額以下になることや、年間パスポートの存在が大きい。また、飲食施設の豊富さが「食事のために来園する」リピータを取り込むことにも成功している。

お奨め
●幸せの青い鳥
 占い&育成&交流アトラクション。占いの結果を元に生まれた自分だけの青い鳥「ハピル」を育てる。ハピルは他のハピルと交流することで成長する。アトラクションには時間制限があるが、その際に使用したチケットを次回持参すれば続けて育てられる。
●ナンジャビザ・スーパーナンジャビザ
 パーク内に隠された88個(スーパーは108個)のスタンプを探す。スタンプを集め切ると、1年間のチケット大幅割引特典がある。

 

 
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「第2章 セガ・エンタープライゼス」
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 現在日本国内で最も多数の都市型テーマパークを開設しているのはセガである。セガは横浜に続き、東京(台 場)、新宿、京都、梅田、岡山、福岡、新潟の8個所に「ジョイポリス」を開設、現在も積極的な新規展開を行っている(ただし、新潟については経営・運営か ら実質的に撤退、現在は施設の大家的な立場として名前は残っているが、運営はカナダの「マジックシティ」に変わっている)。
 セガのパークは、人気アトラクションを各地域のパークに配置したり、セガが展開するゲームセンターの運営方式 を一部に流用することで、比較的に全国展開を行いやすい形態であることが特徴だ。ただし、それ故にテーマ性が薄くなっていることが難点で、運営方法を誤る と「アトラクションもあるゲーセン」になりかねない危険性がある。
 セガはジョイポリスの他、ミニテーマパークの位置づけで「ガルボ」も展開したが、こちらは既存のゲームセン ターとの棲み分けがうまくいっているとは言い難く、現在、そのほとんどは、歓楽街ゲームセンターの位置づけとなる「GIGO」や郊外型大規模ゲームセン ターの「SEGA WORLD」との違いがほとんどわからなくなってしまっている。
 ナムコのパークがアトラクションに使用している技術を隠す方針であるのに対し、セガのパークは最新技術の使用 を利用者に積極的にアピールしている。特に「東京ジョイポリス」はパーク内を近未来的な雰囲気で構成、最新技術もその装飾の一環となっている。また、セガ パークの特徴としては、「レースゲーム」系のアトラクションなど、客同士で「競争」するアトラクションやスリルを楽しむもの多い。パークの立地条件も、台 場や新宿、梅田など、若者が集う街が多いこともあり、対象客は「若者」のようだ。
 若者向けのパークを若者の集うエリアに作ることで確実に集客効果があがる方式だが、移り気な若者のみを対象に していることで、リピータ客の獲得が難しい。また、地域によっては住民がゲームセンターに対して否定的なイメージを持っているが、テーマ性の薄いジョイポ リスも同様のものとして受け止められる可能性もある(新潟ジョイポリスの実質的な撤退は、恐らくこれが要因になったと考えられる)。
 常に新しい客を集め、どれだけリピータ客を獲得するか、そして既存のゲームセンターとどれだけ明確な違いを打ち出せるかがジョイポリスの課題であるといえる。

 

 
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「第2章-A 横浜ジョイポリス」
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 セガが最初にオープンしたジョイポリス(都市型テーマパークを銘打った施設はこれより前に「大阪ATCガル ボ」があるが、現在は規模縮小しゲームパークとなっている)。場所は横浜の中華街から本牧ふ頭方向にしばらく行った先にある。公共交通機関に乏しく、横浜 駅や桜木町駅からバスに乗るか、石川町から20分ほど歩く必要がある(オープン当初は送迎バスも運行していたが、認知度の低さから利用客が少なく、現在は 廃止)。駐車場は完備しているので、どちらか言えば自動車で横浜に来た客をターゲットとしているようだ。
 現在、セガが運営しているジョイポリスの中では唯一、テーマストーリーがある。「時を破壊する機器 {BURP}を発明した科学者Dr.クロノが追っ手から逃れるためアミューズメント施設にカモフラージュした研究所」という設定。各アトラクションはそれ ぞれの時空を現在の世界に具現化させる装置となっている。横浜(および新潟)ジョイポリスを除いたジョイポリスでは、テーマコンセプトは存在するが明確な ストーリーはない。ジョイポリスの中では最も「従来のテーマパークに近い」構成であるといえる。とはいえ、ストーリーに準じたアトラクションは存在せず、 Dr.クロノというキャラクターが登場するアトラクションも無い。アトラクションの面白さを重視するため、パーク全体のストーリーをあえて希薄なものにし ているようだ。
 アトラクションでは、ナムコ同様、当時の最新技術が余すところ無く使われている。ただし、ナムコのアトラク ションはパークストーリーを重視するため技術を隠しているが、セガのアトラクションではその技術が「アトラクションのかっこよさ」に結び付いている点で異 なる。これはその後のジョイポリスにも継承されている。

「横浜の見どころ」
●レールチェイス・ザ・ライド~英雄復活編~
 捕らわれの姫を救い出すため、バトルトロッコに乗り込んで魔物の現れる洞窟を探検するシューティングジェットコースター。照準は固定なので、連打力が勝負。ただし、なかなか勝てない。横浜ジョイポリス限定アトラクション。
●マッドバズーガ
 カートに乗り込み、バズーガ砲で撃ち合う。発射されるボールはかなりの速度なので迫力は満点。他のパークに無いのが惜しまれる。
 
 
 

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「第2章-B 東京ジョイポリス」
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 都内では最初のジョイポリスで、まだ臨海副都心地区の商業開発が始まったばかりの96年7月12日に、お台場 海浜公園近くのDECKS東京ビーチ内西側の3~5階を利用してオープンした。3フロア分の吹き抜けを利用したフリーフォールアトラクション「タイム フォール」や、横浜で人気の「レールチェイス・ザ・ライド」のオリジナルストーリー版、「ハーフパイプキャニオン」など屋内型では当時珍しいスリルライド 系が多い。新しい街である台場地区にオープンしただけあって、若者達をメインターゲットと捕らえ、「It's a Love Story.」のテーマコンセプトのもと、各フロアを4つにゾーニング、近未来的な空間演出を行っている。
 現在、全国にセガのジョイポリスは7館あるが、東京ジョイポリスはその中心的な役割を担っている。また、セガ のアトラクション開発のロケーションテスト的な役割もあり、新開発のアトラクションは新規オープンのジョイポリスがある場合を除いては、まず東京ジョイポ リスに導入されることが多い。

おすすめ
●ザ・クリプト
 現在、実現しうる3D空間演出装置の中では最高峰に位置する「CAVE」という方式をセガがアレンジした「セ ガBOXシステム」採用のアトラクション。その没入感はまさにリアルと言って良い。この3D感に慣れてしまうと他の3Dアトラクションが陳腐に見えてしま う。ただし、残念なことに客の回転効率が非常に悪く、1時間あたり20数人しか体験できない。また、本来はRPG的要素のゲーム性があったが、それが現在 は削除され体験できないことが残念である。
●ハーフパイプキャニオン
 振り子運動するボードに2人1組で乗り、ボード付属のフットペタルを踏むことでターンを決める。時間内に決め たターンの数で勝敗がきまる。ペタルを踏むタイミング次第では通常以上のターンも決められる。ボードが常に動いているためなかなかタイミングを取りづらい が、きれいに決まったときは非常に楽しい。
○ファンタラクション
 ナムコナンジャタウンのパフォーマンススケープに似た仕掛けの数々。最初は福岡に導入された。
 
 
 

 

 
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「第2章-C 新宿・京都ジョイポリス」
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 新宿と京都のジョイポリスに共通するのは、いずれもターミナル駅近郊のデパート兼複合ビル内にあることであ る。新宿は高島屋、京都は伊勢丹。そのため、どちらも規模的にはそれほど大きくない。古くからあったデパート屋上遊園地の発展版としてみるべきだろう。特 に、京都には入場料制度もないためその雰囲気が色濃い。新宿のオープンは1996年10月4日。京都は1997年9月11日。
 どちらも話題性の高い出来立ての複合ビルの内部という環境を利用、買い物帰りの若者をターゲットとしているよ うだ。しかし、京都については入場料が無いことなどの要因から、顧客は大きなゲームセンターとしての認識しかないようだ。実際、オープン後しばらくして、 京都のアトラクションのいくつかは、アミューズメント機器の拡充のために廃止となり、新宿や東京に移設されてしまっている。
 京都のコンセプトは「touch&feel,it's cute」。新宿は統一コンセプトはなく、館内を4つのゾーンに分け、それぞれ連携した別々のコンセプトとなっている。

新宿のお奨め
●スーパーランキング
 新宿オリジナル。「ファイト」、「バランス」など5つの種目に挑戦。総合的なランキングを競う。それぞれの種目で好成績を納めるとさらにポイントアップのセカンドステージに挑戦できる。
●MissionQ
 対人光線銃ゲーム「Q-Zar」の新宿オリジナルバージョン。スコアシートが貰えないのが難点か。

京都のお薦め
●セガツーリングカーチャンピオンシップ
 セガの名作カーレースゲームのスペシャル版。モーションユニット上の実車に乗り込みリアルなレースが体験できる。
 
 
 
 
 

 

 
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「第2章-D 福岡・岡山・梅田ジョイポリス」
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 残念ながらこの3パークには足を運んだことがないため、詳しくは記述することができない。そのため、ここに記 載しているのは全て、他の情報ソース(セガのオフィシャルホームページやアミューズメント関連のホームページなど)からの伝聞であることをあらかじめお断 りしておく。

 福岡は複合施設「キャナルシティ博多」内に1996年4月20日にオープンした2番目のジョイポリスである。コンセプトは「interactive entertainment」。現在ではほとんど全てのジョイポリスにある仕掛け、「funtaraction!」を最初に導入したパークである。

 岡山は複合施設「ジョイフルタウン岡山」内に1998年7月18日にオープン。「アメリカン アミューズメント スタジアム」 をテーマコンセプトに古き良きアメリカの雰囲気を表現している。もともと、セガはこの場所にジョイポリスではなく別の形態のアミューズメントセンターを建 設する予定であったが、地主のジョイフルタウンや地元の高い要望により「ジョイポリス」としてオープンさせた経緯がある。その為か、アトラクション数は少 なく岡山オリジナルのアトラクションも無い。

 梅田は1998年11月28日にオープン。ビル内に観覧車を持つことで有名となった「阪急HEP FIVE」の中にある。多数のオリジナルアトラクションを導入、西日本地区のジョイポリスの中心的な存在となっている。コンセプトは「UNDERWORLD」。文化や流行の発信地であるダウンタウンをイメージしている。セガもこのパークには特に力を注いだようで、オープン時に多数のオリジナルアトラクションを導入した。

梅田のお奨め
(まだ行ったことがないため、私が「プレイしたい」と思っているアトラクションです)
●AS-WMAX
 各ジョイポリスにある「AS-1」のスペシャルバージョン。難易度もスペシャルで搭乗者全員一致でがんばらなければクリアは不可能らしい。
●ドリフトカート
 コースターのような起伏のあるコースを自由に旋回するカートに乗って疾走する。カーブでのドリフトの仕方でポイントが加算される
 
 
 

 

 
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「第3章 SNK」
10/15days  
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 SNKは、国内に2つの「ネオジオワールド」を持つ。最初の都市型テーマパークである「ネオジオワールドつく ば」オープン時はSNK自身にはテーマパーク用アトラクション開発技術が無かったため、パーク内のアトラクションは、ナムコやセガなどの先発メーカーや、 ZAPなどの海外アトラクション輸入代理店からの購入がメインであった。
 他社開発施設を導入するメリットとしては、非常にコストがかかる上にその費用をペイするまでに時間がかかるア トラクション開発を他社にアウトソーシングすることでコストを安く押さえることができるという面がある。また、既存の遊園地的な経営(遊園地のアトラク ションは、お化け屋敷などを除いてはほとんどが専業メーカー製機器の購入で成り立っている)であるため、その経営方法を参考にすることも可能だ。
 デメリットとしてはそのパークのオリジナリティを打ち出しにくくなることから、他のパークに慣れた客は、目新しさを感じにくい点にある。ただし、「ネオジオワールドつくば」は、比較的パークが少ない北関東に位置しているため、このデメリットによる影響は少ないようだ。
 「つくば」以降、パークの展開はしばらく沈黙を守っていたが、99年3月にセガの「東京ジョイポリス」の目と 鼻の先となる東京臨海副都心青海地区のパレットタウンに「ネオジオワールド東京」を設置した。「つくば」と異なり、「東京」ではIMAXライドフィルムを 除く全てのアトラクションをオリジナルアトラクションで構成している。ただし、やはり先発2社と比べるとアトラクション開発のノウハウの少なさや企業規模 の差は避けることができない。そのため、「東京」においてもかなりのアトラクションで、内部の技術システムを他社にアウトソーシングしている。
 
 

 

 
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「第3章-A ネオジオワールドつくば」
11/15days  
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 95年12月23日につくば市にオープン。今回取り上げるパークの中では立地上では都市型というより、郊外型に近い。土浦駅手前の荒川沖駅から土日は送迎バスが出ているが、基本的には車で行くことをお奨めする。
 オープン当初のアトラクションは全て他社メーカーからの購入機器で、ナムコ、セガ、ZAP、IMAXのアトラ クションが混在していた。いずれも東京・横浜近辺のパークに既に存在しているアトラクションである。「東京までなかなか行けない北関東の人々のために、そ のエッセンスを抜き出した」ような感じである。比較的にそれぞれのパークで人気のあるアトラクションなので、それだけでも十分に楽しめる。ただし、逆に 言ってしまうと、東京近郊に住んでいる人にはあまり目新しいアトラクションが無いことになってしまう欠点がある。
 現在はいくつかオリジナルアトラクションを導入している。SNKのネオジオポケットを使ったアトラクションなどは、SNKオリジナルだろう。
 先も述べたとおり、北関東に住んでいる方にはお奨めである。
(その後、99年3月をもって入場料制度はなくなり、入園無料となった)
 

ネオジオワールドつくばのお奨め
●占い魔女の館
 かつてナムコのワンダーエッグにあった占いアトラクション。かなり厳しい結果がでるが大筋当たっていることが多いと評判がある。現在、ワンダーエッグには無いので関東ではここだけでしかプレイできない。

 

 
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「第3章-B ネオジオワールド東京」
12/15days  
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 正式名称は「ネオジオワールド東京ベイサイド」。99年3月18日に臨海副都心青海地区にオープン。基本コンセプトは「“驚き”と“感動”のWao!(ワオッ!)を引き出そう」。
 このパークがあるのは同時にオープンした「パレットタウン」で、ネオジオワールドの他、トヨタのショールーム 兼アミューズメントスポット「MegaWeb」、大観覧車などの絶叫マシン(経営はそれぞれ別)、ライブステージ、ショッピングモールなどが組み合わされ た複合施設である。ネオジオワールド自身も、有料のパークエリア以外にボーリング場、バー、カラオケボックスなどを併設している。その為、他の施設との相 互利用客をターゲットとしており、ネオジオワールドのパーク単体での滞在時間は少なく設定されているようだ。

 つくばと異なり、アトラクションのほとんどはオリジナルだ。ただし、完全な自社開発施設は少ないようだ。目立つ ものとしては、フジテレビの番組「目覚ましテレビ」とのタイアップアトラクションがあげられる。またいくつかのアトラクションは、システムをナムコや日立 などのOEM製品で構成している。
 アトラクションのアウトソーシング化は、SNKクラスの企業規模でも都市型テーマパークが十分に開設できることを実証した。その点では、これから都市型パークを建設しようとしている企業にとって、良い例となるだろう。

 ただし、ネオジオワールドがある臨海副都心は、台場地区にジョイポリスがあり、またソニーのパークも建 設中だ。99年現在、最も注目が集まっているエリアであるとはいえ、狭い範囲に多数の都市型パークが乱立する可能性もある。その「パーク供給過多ゾーン」 で生き残るには、より明確なパークイメージが必要であると考える。この点から見るとネオジオワールドはパーク全体のテーマ性の薄さに若干の不安が残る。ア トラクション数も若干物足りないが、これは「新アトラクション導入時のリピーター獲得のため、あえて最初は少な目に設定した」ことによる。これが今後の展 開にどう貢献するか気になるところだ。

ネオジオワールド東京のお奨め
●NO FATE!
 参加者は誘拐されたフジテレビの木佐アナウンサーの身代金受け渡し役を任される。犯人の指示を受けパーク内を歩き回り、木佐アナを無事に救出しなければならない。
 エンディングは4種類あり、それぞれ別々の写真入り新聞を貰える。
 
 
 

 

 
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「第4章 その他のパーク」
13/15days  
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 ここ最近、ゲームメーカーを主体とするメーカー以外からも、都市型パークへの進出が活性化している。特に異業種からの進出が目立つ。遊園地や本格的テーマパークほどの土地が不要であることが、その要因だろう。
 ここではそのいくつかをあげてみたい。

[マイカルグループ]
 各地方都市に積極的な複合ショッピングセンターを設置しているマイカルグループは、そのショッピングセンター内に「ダイナレックス」というアミューズメントスペースを設けているている。その中でも特筆に値するのは「マイカル桑名」だ。ゲームセンターが基調だが、外国メーカー製のアトラクションを設け、買い物帰りの家族連れやカップルの遊び場となっている。
 都心では「マイカル本牧」がそれに近い。規模は桑名よりも小さいが、生身の人間によるお化け屋敷「ハウス・オブ・ホラー」は賞賛に値するほどのアトラクションだ。
 →マイカルグループのページ(ダイナレックスの公式ページはない)

[トヨタ]
 ネオジオワールド東京ベイサイドと同じ臨海副都心地区のパレットタウンに設置された、車のテーマパーク「MegaWeb」 を運営している。ショールームとテーマパークの融合型だ。ここでは、最新の自動車やまだ試作段階の電気自動車、懐かしの自動車などを見たり乗ったりするこ とが可能。また、自動車のシミュレーターアトラクションもある。ただし、アトラクションの定員数が少ないものが多いため、ピーク時はかなりの混雑となる。 これに対応するため、インターネットでの事前予約システムがあるのが特徴だ。
 →公式ページ

[吉本興行]
 北海道小樽市のマイカル小樽内に「観光名所小樽よしもと」を99年3月オープンした。お笑いをテーマにしたパークだ。アトラクションは劇場でのライブアトラクションのみだが、パーク内の各所の仕掛けは、ナンジャタウンのパフォーマンススケープを思い起こされる(しかも数が多い)。
 →吉本興行公式ページ

[ソニー]
 臨海副都心地区の東京ジョイポリス隣接地に現在建設中。詳しい内容は未定だが、ソニーの技術力が生かされたパークとなることは間違いないだろう。
 
 
 

 

 
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「終章 都市型テーマパークの未来」
14/15days  
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 現在、都市型テーマパークは実験的段階から本格的な普及期に入り始めたと考えられる。特に、「能動型アトラクション」は、都市型パークだけに限らず、一般の遊園地や従来型のテーマパークでも次々に導入され始めている。

 また、施設運営についても第4章で述べたようにデパート業界のマイカル、電機業界のソニー、自動車業界のトヨタ などが進出してきている。また、米国ではテーマパークの重鎮ディズニーが能動的アトラクションを主体としたアミューズメントパークを設置しており、今後、 日本国内への進出も十分に考えられる。

 つまり、今後は同様の都市型テーマパークが多数できる可能性が高い。これは、経営面から見ると乱立によ る質の低下が懸念される。実際、東京臨海副都心地区では既にパークの供給過剰状態になりつつあり、臨海副都心そのものの計画が不安定でである中で、共倒れ の危険性が常につきまとっている。

 また、先例の成功を見て「都市型パークは儲かる」といった意識でパークを開設しようと言う動きも一部に はあるようだ。バブルの頃、町おこしの名の下に多数のテーマパークの計画があったが、明確なテーマコンセプトや積極的なリニューアル、従業員教育などが疎 かになっていたパークは、現在苦しい立場に置かれている。都市型テーマパークも、通常のパークほどは開設コストはかからないかもしれないが、運営に当たっ ての負担は変わらない。逆に小規模であるが故に、細かいところまでこだわらなければならない分、従来のパークとは異なった負担がある。「手軽だから」、 「ブームだから」などという甘い意識で始めると、後で痛い思いをすることになるだろう。

 以上のように、いくつかの不安材料はあるものの、それを楽しむ顧客としては多種多様な業界から視点の異 なる色々なパークが増えていくことは歓迎するべきことだろう。また、都市型テーマパークへの新規参入が増えれば、当然、既存のパークも新規パークに負けな いように新しいアトラクションのために頭脳と資金を投じることになり、業界自身もより活性化するだろう。
 経済不況で世間には暗い話題が多いが、せめて都市型テーマパークが、人々の清涼剤となり、そしてまた不況脱出の起爆剤となることを期待したい。
 
 
 

 

 
1084ch
「あとがき」
15/15days  
都市型テーマパークを切る見る遊ぶ●熱湯安価 

 
 最後まで読んでいただきありがとうございました。くだけた文章を期待していた方は、ごめんなさい。
 でも、パークガイドは色んな方々がホームページなどで公開しているので、今回はあえて堅めにさせていただきました。
 また、できるだけ各パークを平等に書いたつもりですが、個人的にはナムコファンなのでちょっとそちらに偏ってしまったかもしれません。
 ご意見などありましたら、どしどしメールください。
 
 
 
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