ナジャヴの大冒険(1999年7月:ナムコ・ナンジャタウン)

(1999年7月オープン)

 

[第一印象]

まだ改善の余地があるが、システム的に拡張性が高そうなのでこれからのバージョンアップに期待

[ストーリー]

ナンジャタウンの主人公「ナジャヴ」が偶然発見した、お爺さんからの秘宝の手紙を元に、ナジャヴに代わって参加者が探し出す。

 

[感想]

●不満の残る混雑対応
 今回のこのアトラクションの第一印象については、内容以前に回転効率の悪さをあげなければならない。
 ナンジャタウン独特のシステムである、アイテム貸し出し型ストリートアトラクションは、サテライトと呼ばれるチェックポイントでの混雑緩和が最 大の難点であると言える。これまでオープンした、同様の施設においても繁忙期のサテライト混雑は避けられないものであった。この混雑を緩和するためには、 サテライトの増設もしくは、利用者のスタート制限以外に方法がない。
 初日にプレイしたときには、この混雑緩和の施策はほとんど採られていなかった。そのため、一時期は最初のサテライトの待ち時間が60分という尋 常では無い状況にまで陥る結果となってしまった。アトラクションそのものに制限時間があるため、この混雑に巻き込まれた参加者は、ほとんど楽しむ間もなく 終わってしまったことになる。
 この原因としては、(1)オープン初日であったため、まだ参加者を送り出すタイミングがつかめていなかった、(2)サテライトのシステムが不安 定でシステムダウンが多発していた、ことがあげられる。両者ともその翌日以降は改善されつつあったので、心配は無いと思うが、いずれにしてもオープン初日 の混乱に巻き込まれてしまった参加者にとっては、このアトラクションの評価はかなり落ちてしまったと言わざるを得ないだろう。
 また、混雑を回避する施策を取るのと同時に、やむを得ず混雑してしまい通常の楽しみ方が出来なくなってしまった場合の対応策も準備しておく必要 があるように思う。「幸せの青い鳥」の場合は、混雑時は混雑時の楽しみ方、閑散期は閑散期の楽しみ方がそれぞれあった。しかし、「大冒険」には、楽しみ方 が1つしか用意されていない。サテライトを回る順序が決められているため、そのサテライトが混んでいるからと言って迂回することもできない。
 迂回ができるようなシステムにするか、あるいは通常ルート以外でも、宝物を獲得できる方法(例えば、複数の人とジャンケンを連続で勝利すると獲 得できる、保持しているナンジャ玉全てを担保に勝負するサテライトを作る)を設定する必要があるように思う。もちろん、これはストーリー的には推奨されな い獲得方法であるので、通常ルートでの獲得金額よりは安めに設定していても良いだろう。
 スタート時の待ち行列が分断されていることについては、ベストではないにしろ、ベターな選択だと思う。ただ、その分断距離が長すぎるのが心配 だ。せめて、コアから見える場所に分断列を置くことはできないだろうか。可能かどうかは不明だが、方法は2つほど考えられる。1つは列を分断せず折り返し てマリージュ礼拝堂の中を行列待機場所にしてしまうこと。この場合、フリー通路が1つ塞がってしまう難点があるので、ナジャヴ倶楽部脇のナンジャリアン用 バックヤードを臨時迂回路に設定する。もう1つは、そのバックヤードそのものを混雑時の待ち行列エリアにすることだ。どちらを採用するにしても、通常バッ クヤードとして使用しているエリアを使ってしまうのだが、混雑時のみの使用であれば問題はないだろう(雰囲気を壊すことを避けるのであれば、壁紙などを 張って最低限の雰囲気を維持しておく方法もあるだろう)。

 

●拡張性のこと
 今回のアトラクションでも、「青い鳥」同様に「ナンジャマネー(ポイント)蓄積」が採用されている。「青い鳥」とは異なり、専用のマネーカード を利用する。このことから考えるに、アトラクションとは独立した運用が可能なのではないだろうか。例えば、一定のナンジャマネーを支払うことで参加できる 宝くじ大会や、カジノなどのイベントや、他のアトラクションの成功時に報酬として一定金額を加算するなどが考えられる。マネーカードそのものが、ナンジャ タウン全体を横断的に利用できるシステムに化ける可能性も高い。
 マネーカードの貯蓄金額によって、バーチャルなナンジャタウン内に家を買い、住むことができるシステムも、今後の発展が期待できる。現在は、 「大冒険」終了時のみ家の確認や増築などができるが、例えば、閲覧や増築のみ行える端末をフリーエリアに設置したり、あるいはインターネットで確認できる システムも可能だろう(マネーカードにインターネット閲覧用暗証番号を印字して名前とともに認証する程度のセキュリティで充分だろう)。あるいは、家に保 管している宝物やキャラクターを、他人とトレーディングする機能もあると面白い。

 ともあれ、現状では特に混雑の面で不満が残るが、システムの拡張性が無限にあることで今後の可能性に期待したいアトラクションだ。

 

 (後に「波瀾万丈編」としてリニューアルしている)

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